009513 ランダム
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記憶の奥底






今にも壊れそうな階段を上ると




すぐまん前に窓があり





外の暗闇から月の明かりが入っている





そこだけが明るく他は真っ暗だ





ホコリがかぶっているせいか




扉にかけてある名前がわからない





女の子らしき扉




開けるだけでも心臓が飛び跳ねそうになる




ほとんど何年も触られていないようなドアノブを






ゆっくりとキシキシ音を立てながら開ける






心臓の速度が高まる瞬間扉が開く






想像もできないまま中をのぞく





「なんだここ・・・?」






8畳位の部屋で中も大して普通の家と同じ





小さいくまのぬいぐるみや小さい小物など





小学生ぐらいの部屋にも見える





少女を捜す間も調べることも先決だ




人がいる気配が無く気持ちを抑えることもできた





机の上に写真たてがある





親の間に子供…小学生低学年ぐらいの女の子




高学年ぐらいの男の子2人




ハッキリは分からない




何故なら写真の顔部分がくりぬかれているからだ






しかしくりぬかれていない女の子





可愛らしい笑顔で微笑んでいる





優しそうで家族みんなが大好きって感情がでてくる





部屋の窓、月の明かりに照らされ






その女の子が誰なのか




自分には見覚えがあった





小さい時どこかで見た





かすかに消えかかっていた記憶を取り出そうとする







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